1

箱わな・囲いわなでの捕獲ポイント

 

餌付けた獲物は、捕り逃がしなく確実に捕獲することが大切です。

 

 箱わな、囲いわなの捕獲では、幼獣は比較的簡単にわなに進入しますが、警戒心の高い成獣はしばらくわなの中に進入しません。
成獣の進入を待ちきれず、幼獣だけを捕獲したり、群れの一部を捕り逃がすと、捕り逃がした個体はわなを警戒するようになり、その後の捕獲が難しくなります。

 

 


 捕獲が進むにつれ捕獲が難しくなるのは、こうしたスレた(わなを学習した)個体が増えているからだと考えられます。わなに対する警戒感が高くなった地域では、捕獲が難しくなり、農業者等が新たに狩猟免許を取得しても、なかなか捕獲に至らず、わなが放置されるなどの問題が増えています。

 

 


 足跡などで群れのサイズや個体の大きさなどが判別できない捕獲初心者は、センサーカメラやICT機器を活用し、狙った獲物の情報を収集した上で、確実な捕獲にあたることが重要です。

参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 群れの捕り逃がし
    (西予市城川町)
    幼獣2匹がわなに進入したものの、外にいた成獣、幼獣が入る前にわなが作動し、群れごとの捕獲に失敗した事例

  • 群れの捕り逃がし
    (西予市野村町)
    幼獣を数匹捕獲したものの、入口付近の幼獣やおり外にいた成獣を取り逃がした事例

  • 群れの捕り逃し
    (西予市野村町)
    手前の成獣が奥の個体をわなの外へ追い出したタイミングでトリガーが作動してしまい、親の捕獲に失敗した事例

  • わなを極端に警戒する捕り逃がした個体
    (西予市野村町)
    一度捕り逃がした個体は、警戒心が高まり、わなの入口には近寄らなくなった様子。