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捕獲のタイミング

捕獲成功までの獲物の動き

野生動物の多くは、初めのうち、わなを警戒する行動をとりますが、わなの外の餌を食べさせるうちに、徐々に警戒を解いて近寄るようになります。
餌付けを続けていると、まず、警戒心の低い幼獣がわなへと進入するようになります。警戒心の高い成獣は、その様子を離れた場所から観察し、安全を確認すると、徐々にわなへと接近、警戒しつつも、少しずつわなの中へと足を踏み入れるようになります。


捕獲前の動作確認

映像で群れの行動パターンを確認


捕獲のタイミング

センサーカメラや足跡、食痕などで、群れのサイズや個体の大きさを確認し、群れの大半がわなの奥へと進入したのを確認したら、捕獲待機に入ります。
捕獲を実行する前には、忘れずに扉やトリガーのロックを解除し、獲物が仕掛けに触れたら、扉がスムーズに落ちるかを確認しておきます。
この時、餌は仕掛けの奥だけに配置するのがポイントです。囲いわななどで、誘引している群れのサイズが大きい場合は、個体間の競争を避けるため、餌の設置場所を複数に分散させるのも有効です。


上部の扉を警戒するイノシシ

捕獲されたイノシシ


参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 箱わなと赤外線感知装置での捕獲
    (松山市北条)
    間一髪のタイミングで100㎏級のオスの捕獲に成功。

  • 囲いわなと遠隔監視型 捕獲システムによる捕獲
    (西予市三瓶町)
    一度に親1頭、幼獣5頭の群れごと捕獲に成功。

  • 囲いわなと遠隔監視型捕獲システムによる捕獲
    (西予市三瓶町)
    警戒心の高い100㎏級のオスイノシシの捕獲に成功。

  • 囲いわなと遠隔監視型捕獲システムによる捕獲
    (今治市大三島)
    親1頭、幼獣7頭の群れごと捕獲に成功。