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くくりわなでの捕獲ポイント

通りの見極めと猟具の選定

獲物の痕跡と猟具の特性を理解することが大切です。

くくりわなによる捕獲では、獲物の通り道や足の運びを正確に把握し、確実に足を置く場所にわなを設置することが最も重要です。
また、使用するわなの種類によって適した設置環境や設置の際の留意点などは異なるため、わな毎の特性を十分に理解して使用することも重要です。

 

 


くくりわなに対する獲物の動き

映像により名人の捕獲技術を学びましょう。

 イノシシやシカは、獣道やその周辺の環境変化に敏感です。
このため、わな設置後は、わなやワイヤーを見えないように丁寧に埋め隠すほか、違和感のないように環境を復元することが重要です。


わな設置直後は、違和感を感じたイノシシやタヌキにわなを掘り返されたり、警戒されて道を変えられたりすることがありますが、良い獣道であれば、獲物は必ず戻ってくるので、その時に備えて、露出や掘り返し、空ハジキがあれば、速やかに埋め戻すことが大切です。


なお、本サイトの「動画で見る被害と捕獲技術」では、年間数百頭のイノシシを捕獲する「名人」の捕獲技術をポイント解説を交えて紹介しています。確実に獲物の足をくくるための工夫の数々を見て、学んでください。

参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 違和感を感じて、警戒行動をとるイノシシ
    (西予市三瓶町)
    先頭を歩く親イノシシが環境の変化を察知して足を止め、注意深く周囲を伺う様子。

  • 警戒して道を変えるイノシシ
    (西予市三瓶町)
    警戒した親イノシシが従来の獣道(画面縦方向)を外れ、幼獣がその後に続く様子。

  • くくりわなに気付き、後ずさりするイノシシ
    (西予市三瓶町)
    先頭を歩く親イノシシがわなの存在に気付き、後退する様子

  • くくりわなに気付き、飛びのくイノシシ
    (西予市三瓶町)
    雄イノシシが、わなに気付き慌てて逃げる様子