愛媛県では、各地で農作物被害に悩む若い農業者が、自ら自衛のための捕獲に取り組んでいます。
また、農業高校でも有害獣の捕獲や、捕獲した獣の肉や皮を利用しようというプロジェクトが企画され、興味深い成果が発表されています。

ここでは、それぞれのグループの活動の様子を紹介します。


農業後継者による発表

高校生の狩猟体験講座


高校生の発表

農業後継者によるわな講習会


参考動画(タイトルをクリックください。)
  • 野村町青年農業者協議会 の取り組み①
    野村町青年農業者協議会は、平成24年度から、地元住民の要請等を受け、イノシシの捕獲実証に取り組んでいます。

  • 野村町青年農業者協議会 の取り組み②
    県下でいち早く獣のわなへ侵入を感知する赤外線センサーを導入し、その技術の普及にも取り組みました。

  • 三瓶4Hクラブの取り組 み
    三瓶4Hクラブは、遠隔監視型捕獲システムの開発実証に取り組むほか、くくりわなの捕獲方法についても、現地に設置したセンサーカメラの映像を基にした検証を行っています。

  • 野村高校の取り組み
    野村高校では、地元狩猟者等の支援を受け、「イノシシ捕獲作戦」プロジェクトに取り組み、イノシシの捕獲体験等に取り組みました。

専門家の解説


愛媛県に限らず、捕獲に従事する人員の減少は、全国的に深刻な課題となっています。一方で、野生鳥獣の急激な生息数の増加は、地域の農林水産業に大きなダメージを与えており、農林水産業の健全な発展にとって捕獲は欠くことのできない要素となっています。

こうした中、優良事例として紹介された今回の取り組み事例は、2つの意味で価値があると考えます。1つは、将来的に捕獲の中心的な担い手としての役割が期待されている農林水産業者の技術向上を図る取り組みであり、集落周辺の防衛力向上が期待されます。一方で、農業高校のプロジェクトは、野生鳥獣に新しい価値を創造し、それによる捕獲の増進を図る試みとして評価できます。

狩猟文化や野生鳥獣肉を利用する文化がだいぶ衰退してしまった現状にあって、新たな価値を創造する取り組みには、幾多の困難が予想されますが、若者の力と発想力を活かして、積極的に挑戦を続けてくれることを期待しています。